KSS-FR
KSS-FRはポリカーボネート(PC)に特化したノンハロゲンタイプのスルホン酸系難燃剤です。PFAS代替の環境対応難燃剤として注目されています。少量添加で難燃性が発現することから、樹脂の透明性を損なうことなく使用可能です。
製品特徴
PC樹脂に0.2~0.4%添加することで、≪UL94-V0≫の難燃性が得られます。PC樹脂の透明性を損なうことなく使用できます。
AriChem, LCC
会社概要
| 本社 | アラバマ州 アメリカ |
|---|---|
| 設立 | 1970年代 |
| 取扱品目 | スルホン酸及びその化合物 |
| 用途 | 医薬中間体、難燃剤等 |
AriChem社製難燃剤の特徴
- ポリカに特化したスルホン酸系難燃剤
- SVHC規制に準拠
- 難燃剤として10年以上の実績あり
- PFAS/KFBSより低コストで同等の難燃性
有機フッ素化合物(PFAS)の規制
REACH規則におけるPFASの規制提案 :2023年2月公表(2025年発効予定)
少なくとも1つの完全にフッ素化されたメチルまたはメチレン炭素原子を含むフッ素化物質が制限の対象となる。
PFASの代替が必要になります!
処方例
| 樹脂 | PC 3MFI | PC 20MFI | PC 6MFI | PC 6MFI |
|---|---|---|---|---|
| 難燃材 | KSS-FR 0.20% | KSS-FR 0.20% | HES-FR 0.15% | HES-FR 0.12% |
| シロキサン | 0.25% | 2.00% | 2.00% | |
| UL94 | V0 (3.2mm) | V0 (1.6mm) | V0 (1.6mm) | V0 (1.6mm) |
ポリカーボネート向けシリコーン難燃剤
特長とメリット
- スルホン酸塩と併用することで難燃性を発現するシリコーンです。
- フッ素系添加剤を含まない配合で 透明性を維持しつつUL94 V-0難燃 性が達成できます。
- ほかの難燃剤に比べ、添加量が少 なく、熱による分解も起きにくいため、リサイクル志向の樹脂設計も可能です。
一般特性(推定値)
| 製品名 | KR-2710 | KR-2720 | X-48-2480H |
|---|---|---|---|
| 官能基 | -Me/Ph/H | -Me/Ph/H | -Me/Ph/H |
| 構造 | 直鎖 | 直鎖 | 分岐 |
| 外観 | 無色透明液体 | 無色透明液体 | 白色フレーク |
| 有効成分(%) | 100 | 100 | 100 |
| 軟化点(℃) | – | – | 85 |
| 屈折率 | 1.52 | 1.44 | 1.57※ |
| 粘度(mm2/s) | 50 | 7 | – |
| PC添加時の透明性 | 透明 | 不透明 | 不透明 |
KR-2720とX-48-2480Hの特長
- 従来品(KR-2710)よりも燃焼時間を短くでき、PTFEを添加せずにドリップを抑制できます。
- 液状タイプのKR-2720と固体状タイプのX-48-2480Hをラインナップしています。
- KR-2720は、シリコーン単体で(スルホン酸塩を併用せずに)UL-94 V-0難燃性能を発現します。
配合例と難燃性試験結果
| 構成成分 | 製品名 | MVR | 試験片1 | 試験片2 | 試験片3 |
|---|---|---|---|---|---|
| PC | ノバレックス M-7027U*1 | 2.9 | 90 | 90 | 90 |
| タフロンFN-2200*2 | 12 | 10 | 10 | 10 | |
| シリコーン | KR-2710 | 1.0 | – | – | |
| KR-2720 | – | 1.0 | – | ||
| X-48-2480H | – | – | 2.0 | ||
| 添加剤 | KSS-FR*3(非フッ素系チャー触媒) | 0.2 | 0.2 | 0.2 | |
| 酸化防止剤*4、離型剤*5 合計 | 0.15 | 0.15 | 0.15 | ||
| 1.6mm 試験片外観 | 透明 | 不透明 | 微白濁 | ||
| UL-94 燃焼性試験(1.6mm厚) | 有炎燃焼時間(5本合計) | 48 | 30 | 27 | |
| ドリップ数 | 0/5 | 0/5 | 0/5 | ||
| 難燃性評価 | V-0 | V-0 | V-0 |
*1 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製 *2 出光興産株式会社製 *3 Arichem LLC社製 *4 株式会社ADEKA製 アデカスタブ PEP-36, AO-50を使用。 *5 理系ビタミン株式会社製 リケスターEW-440Aを使用。